

こんにちは。行政書士の北山です。
先日,東京法務局での帰化申請に同行してきました。
書類の最終点検,原本との照合作業から申請受付まで,サッと約30分で完了しました。
帰化申請は,大変ですが本人が行わなければなりません。
(※15歳未満の場合法定代理人が本人に代わって手続きすることになります。)
入国管理局の手続きでは,「申請取次制度」があります。
「申請取次行政書士」に依頼することで,依頼者は入国管理局へ行く必要がなくなります。
しかし,帰化申請にはこのような制度がありません。
少なくとも,受付と面接,2回は法務局へ行かなければなりません。
また,書類が完全にそろわないと申請は受付されないので,相談に行ったりたくさんの書類を集めたり時間と労力がいります。
行政書士に依頼すれば,その準備がぐっとラクになるかもしれません。
今回も,ご依頼者様が初めて法務局に足を運ぶこの日に,受付まで一気に進みました。
これからは,面接の連絡を待つのみです。
さて,今日はそんな面接について少しお話します。
帰化申請に面接がある理由は大きく分けて次の二つです。
ひとつは,提出した書類の内容が本当かウソかの確認です。
もうひとつは,日本語能力の確認です。
この二つの理由を知っておけば,どのような問題が出されるのか大体見当がつくでしょう。
基本的に,「申請書に書いてあること」を軸にして,経歴や生計状況,帰化の動機などについて聞かれます。
たとえば経歴についての質問をあげてみます。
「日本に来たとき,はじめに住んでいた〇〇マンションは,何階建てでしたか?」
これは,履歴書に書いてあった住所に本当に住んでいたかどうかを確認するための質問です。
何階建てなんて覚えていません!と焦ることはありません。
たとえば,「何階建ては覚えていませんが,エレベーターが2機付いていて,10階以上の高いマンションでした」と,覚えていることを具体的に話しておけばOKです。
質問のねらい(意図)を押さえることで正しい回答ができるようになる,といいますが,帰化申請の面接では質問の意図なんて深く考える必要はないと思います。
聞かれたことに対して,素直に,正直に答えることが大切です。
記憶があいまいではっきり答えられないときは,そこで固まってしまうのではなく,「覚えていることを話す」という姿勢が大事です。
なるべく具体的に,明確に話すことだけを意識しておきましょう。
当事務所にご依頼いただいたお客様には,「面接の予想問題」をお渡ししています。
一生一度の面接ですから,予想問題で少しシミュレーションしてみることで,緊張する気持ちに少しゆとりが生まれるでしょう。